いきなりで何ですが…。ワンちゃんの下腹部をよ~く触ってみてください。(ただし、女の子のワンちゃんです)乳腺の部分にしこりを感じたとしたら…。もしかして、それは乳がんかもしれません。もちろん良性である可能性もありますが。ワンちゃんの発生するガンの中で乳腺腫瘍は最も発生が多いがんの一つです。その発生に関しては、50:50:50ル-ルというのがあります。しこりが良性である確率が50%、悪性である確率が50%、悪性の内、特に転移しやすいのが50%、という意味です。そもそも、乳腺腫瘍は発情の回数が多くなると発生率が高まります。(発情時に高まる性ホルモン;エストロゲンが関係しています)例えば、子犬が成長し性成熟期を迎えますが、初めての発情は6~8ヶ月位で迎えます。もし、発情前に避妊手術をしたとしたら、一生の間に乳腺腫瘍が発生する確率はほぼ、0%です。1回発情を迎えた子は約8%。2回以上発情を迎えた子は約25%です。それ以降は変わりません。ガン予防の観点からすると、早期の避妊手術が望まれます。ガンは仮に治癒したとしてもその後の再発の不安がつきまといます。予防が第一かと思います。