東京都稲城市のどうぶつ病院 シンドウ動物病院

ANIMAL HOSPITAL SHINDOH シンドウ動物病院

猫の尿路結石について

久し振りにコラムに投稿します。これからこのコラムに当院に来た動物たちで、よくある軽症の病気からまれな重症まで幅広く、飼い主様の目線に立って診療のポイントなどをご紹介できたらいいと思い書くことにしました。(どこまで続くかわかりませんが...)また、同時に当院ではどのように診療を進めているかなど参考にしていただければ、なお幸いと思います。

今回は猫と尿路疾患についてです。一昔前までは猫の尿路疾患といえばミネラルのリン酸とマグネシウムとアンモニアが合体(?)してできた、ストルバイト結石が尿道に詰まることが主流でした。ところが最近では成分がシュウ酸カルシウムで出来た結石が多くなりました。(キャットフ-ドがストルバイト結石を予防する成分になってきたからかもしれません)それにともなって腎結石や尿管結石が多くなってきたように感じます。腎結石や尿管結石は腎臓を傷め、ダメ-ジ与えます。腎機能低下に繋がっていくわけであります。もし、片側の腎臓が他方よりも明らかに小さかったならば、尿管結石により尿が流出できずに腎臓にダメ-ジを与えた可能性があります。画像診断をされた方がいいかもしれません。また、膀胱に結石が認められても要注意です。昔は血液検査で腎臓に関する数値が正常なら大丈夫とされていましたが。現在ではもう少し深く調べないと猫ちゃんの寿命に関わってくることがわかってきました。

ゴリ左腎 ゴリ右腎猫の尿路結石についてゴリ膀胱結石